大会までの体調管理・トレーニング情報
金哲彦さんに「大会3ヶ月前からの体調管理・トレーニング方法」
について話を伺いました!
3ヶ月前のトレーニング
トレーニングのポイント!
夏
早朝
休日
10km程度の距離を走り、体力と筋力を維持
山で軽めのトレイルランや山歩きで基礎トレーニング
※内臓に負担のかかる冷たい飲み物の飲みすぎに注意
マラソンAさんからの相談
大会まで3ヶ月をきりましたが、暑くてなかなかトレーニングができていません。
おすすめのトレーニング方法やこの時期に注意すべきことを教えてください。
金哲彦さんからのアドバイス
今年の神戸マラソンは11月17日!
通常、マラソントレーニングは3ヶ月前から本格的にスタートするので、猛暑の8月半ばからということになる。
とはいえ、30度を超えるこの時期からいきなり20〜30キロも走ることは難しい。
熱中症のリスクもあるので注意したい。
目標タイムにもよるが、早朝の涼しい時間帯に10キロ程度の距離を走ることで体力と筋力の維持をしよう!
長い距離は走れなくとも、アップダウンを積極的に走れれば、神戸マラソンの坂道対策にもなる。
また、休みの日に涼しい山に行って軽めのトレイルランニングや山歩きをすることもマラソンの
基礎トレーニングには最適だ。
つい、冷たいものを飲みすぎる時期ではあるが、内臓を冷やしすぎるのは夏バテにもつながる。
涼しくなってから元気に走るためにも、食事にも気を遣い体力維持に努めよう。
2ヶ月前のトレーニング
トレーニングのポイント!
マラソンBくんからの相談
大会まで2ヶ月前になり、不安です。
トレーニング方法や体調管理で気をつけなければいけないことを教えてください。
金哲彦さんからのアドバイス
9月に入り暑さも少し和らいできた。3ヶ月を目安に実施するマラソントレーニングの狙いを、まずはざっくり説明しよう。
1ヶ月目はフルマラソンに向けての基礎体力づくり、2ヶ月目が実践的な走り込みトレーニング、そして3ヶ月目が、最後の追い込みトレーニングと疲れをとる調整期間となる。神戸マラソンは11月17日がレースなので、今の時期は基礎体力づくりから実践的な走り込みの移行期にあたる。
涼しくなってきたら、日常的に行っているジョギングの距離を増やして、週に1回か2週間に1回程度、20キロあるいは2時間以上走ってみよう。ペースは、マラソンレースの目標タイムから計算した平均レースペースも意識しよう。たとえば、5時間での完走が目標なら平均は1キロ7分6秒となる(ロスタイムは計算していない)。
この時期、練習量が増えてくるときの食事も大切。筋肉痛があるときは回復のためにタンパク質を多めに食べるようにしたい。また、十分な睡眠も体づくりには欠かせない要素なので、夜ふかしは絶対にしないこと。
1ヶ月前のトレーニング
トレーニングのポイント!
マラソンCさんからの相談
大会まで1ヶ月前になりました。
完走できるか不安ですが、何をすればいいでしょうか。
金哲彦さんからのアドバイス
ずいぶん涼しくなってきましたが、大きな台風が発生するなど今年は天候不順が続いています。マラソン界ではMGCファイナルレースが開催され、来年の東京オリンピックマラソン代表選手が早々と決まりました。
さて、神戸マラソンまであと1ヶ月。毎週末の走り込みでかなり疲れも溜まってきている頃だと思います。焦って急に走る距離を増やしたりスピードを上げると故障に繋がります。日常生活とトレーニングの流れをうまく作ってこの時期を過ごしましょう。
トレーニングが足りなくて、目標タイム達成や完走に不安がある場合も、かなり涼しくなってから20キロ以上の距離を走ることで十分に間に合います。バランスのとれた3度の食事、十分な睡眠など健康の基本原則を守りながら平常心でこの時期を過ごしましょう。
1週間前のトレーニング
トレーニングのポイント!
マラソンDさんからの相談
大会まで1週間前になりました。
最終調整として、何をすればいいでしょうか。
金哲彦さんからのアドバイス
レースが迫ってきました。
1週間前になると不安や期待で落ち着かないかもしれません。
最終段階は、トレーニングで培ってきた身体、走力、気力を、42.195キロですべて出し切るための準備を抜かりなくやることです。走るトレーニングは最低限にして、持久的要素が不安な人は、少し長めのウォーキングで筋力を維持します。目標タイムが明確にある人は、レースペースでの10キロ程度のペース走を水曜日か木曜日にやるといいでしょう。また、直前に慣れないことをやると思わぬ失敗が起きます。生活は普段通りがいいと思います。
食事は、金曜日あたりから炭水化物を少し増やして、身体にエネルギーを蓄えていきましょう。土曜の夜は私も参加する「KOBE STYLE HEALTHY LOADING PARTY」があります。パーティではレースに必要な栄養と知識を得ることができます。また、同じ神戸マラソンを走る仲間と勇気と元気のエール交換をしましょう!